農業公園を作ろう!秋ジャガイモ植え付け編

(畑会 山田)

多摩市連光寺の「農業公園を作ろう」プロジェクト。

今回(2024年9月14日)は、まだまだ猛暑が続く中で、秋ジャガイモの植え付けを行いました。

目次

秋ジャガイモは難しい

秋ジャガイモは、春ジャガイモに比べて、栽培に取り組む農家が少ないです。

栽培の難易度が高く、春ジャガイモより収穫量が減ってしまうのが、その理由です。

秋ジャガイモの種イモは、半分に切らずに丸ごと土の中に植えます。

植え付けの時期は、まだ気温も湿気も高い状態です。

ゆえに、春ジャガイモのように半分に切ってから植えると、切り口からドンドン腐ってしまいます。 半分に切って使うことができれば、2倍の数の種イモができるのですが…。

昨年の秋ジャガイモ栽培では、植え付けをした後に、半分ほどの種イモが腐ってしまい、予備で栽培していたジャガイモを収穫した経緯があります。

さらに秋ジャガイモは、冬に向かっていく寒い時期に成長させるため、葉が思うように育ってくれません。

ここ数年、9月を過ぎても、35度を超える暑さが続いているので、秋ジャガイモ植え付けのタイミングがとても難しくなってきているのを感じます。

今年は、参加者のみなさんに育てていただくジャガイモの数を倍にして、畑も少し広く設定しました。

果たして、今年は、みなさんが満足できるジャガイモを育てることができるのでしょうか。毎回、ちゃんとできるか、ドキドキ、ハラハラしながら、ジャガイモの植え付けをしています^^

秋ジャガイモの植え付け

今回も多摩市の農家さんにジャガイモの植え付けの指導をしていただきました。

春ジャガイモの植え付け時にも指導役だった農業委員の増田実生(みのり)さんです。

まずは、畑を耕すところから始めます。

雑草を取り除いてから、レーキや鍬(くわ)で耕し、そこから土を重ね、春に比べて少し高く畝(うね)を作り、深めに植えていきます。

浅い植え付けだと、太陽の熱を強く受けて、成長に影響してしまうからです

畝をつくるにしても、参加者それぞれの個性が出ます。

とても大きく作る人、形よくきれいに丁寧に作る人、スピード重視でざっくり作る人など…。

どんなやり方でも間違いということはなく、「これはどうかな?」と思われる場合でも、意外とすくすく育つことがあります。

うまくいったり、いかなかったりの原因がつかみづらいところが、農業にはあるのです。

草, 屋外, フィールド, 人 が含まれている画像

自動的に生成された説明

作業したこの日も、とても暑く、午後3時頃の気温が33℃にもなっていました。

大人も子どもも、汗だくになりながら、一生懸命ジャガイモを植え付けました。

これにて、秋ジャガイモの植え付けは終了。

次回は、ジャガイモの芽かきの作業を、12月には収穫を、それぞれ予定しています。

昨年よりたくさんのジャガイモが収穫できることを願ってやみません。

おまけでサツマイモの試し堀り

本来であれば、ここまででイベントは終わりですが、まだまだ元気な子どもたちが多数参加していたので、別日で行う予定だった「サツマイモの試し堀り」を、一緒にやってもらうことにしました。

10月のサツマイモ収穫体験の際に、焼き芋を試験的にやってみる予定です。

焼き芋用に一定期間熟成させるため、今回その一部を早めに収穫しました。

サツマイモ収穫体験は、子ども達が好きな農業体験のトップ3にランクされるほどの人気のあるもので、子どもたちは、暑さも忘れ、夢中になってサツマイモを掘り出していました。

量は少なめでしたが、大きく立派なサツマイモが収穫できました。

サツマイモ収穫体験や焼き芋の試験については、10月の記事で、ぜひご紹介したいと思います。

今回は、以上です!

今年の夏も例年以上に暑い日々が続いていましたが、やっと秋の気配を少しずつ感じるようになりました。

農作業も1年のピークを過ぎたので、少しゆっくりできそうです。

ただ、油断すると、次の野菜の種まきや苗の植え付けのタイミングを逃してしまいます!そうならないように気を留めながら、実りの秋、収穫の秋を楽しみたいと思っています^^

(畑会 山田)

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