(畑会 山田)
多摩市連光寺の「農業公園を作ろう」プロジェクト。
今回は、9月に植えつけた秋ジャガイモと冬野菜のお話です。
去年の失敗を教訓に
去年は、とても暑い時期に植え付けをしたり、雨が続いたりしたこともあり、種イモの半数が地中で腐ってしまうというトラブルに見舞われました。
指導役の多摩市農家・増田実生さんは、今年は種イモをより深く植えつけることで、暑い気温の影響を減らす対策をしていました。
また、万が一いくつか腐ってしまっても困らないように、種イモの植付け個数は昨年の倍にしました。
結果、ほぼ全ての種イモから芽が出てきました!
秋ジャガイモの収穫量が大きく増えそうです!
秋ジャガイモの芽かき作業
秋ジャガイモも、春ジャガイモと同様に「芽かき」という作業があります。
「芽かき」はジャガイモの大きさを調整するために行います。
ジャガイモから出る芽が多いと、栄養が分散してしまい、収穫するジャガイモが小さくなってしまうのです。
収穫したいジャガイモのサイズや土の状態によっても変わるのですが、だいたい2~3本の芽を残すことが多いです。
種イモの植え付けに続いて、今回も、多摩市農家の増田実生さんが指導します。
あいにくの雨でしたが、増田さんが作業している手元を、みなさん真剣に見ていました。
地味に感じるかもしれませんが、重要な作業です。
みなさん丁寧に取り組んでいました。
まだ芽が細い状態の方もいました。残したい芽を手でしっかり抑えながら、不要な芽をそっと取ります。
とても繊細な作業ですね。
農業公園サポーターの区画は、サポーター自らで作業しました。
今回の作業は、10分程度で終了。雨も降っていたので早めの解散となりました。
芽かき後のジャガイモの成長は…!?
10月後半には、全てのジャガイモがすくすくと育ち始めました!
今年は豊作の予感です!
今回の芽かき作業は、やはり重要な作業だったと感じることができました。
栽培している冬野菜の紹介
さて、多摩市農業公園では、ジャガイモ以外にも、農業公園サポーターと一緒に、さまざまな冬野菜を栽培しています。
小松菜、ほうれん草、ミックスリーフ、カブ、ラディッシュ、ダイコン、ニンジン、白菜、長ネギです。
全てがうまくいっているわけではありませんが、去年に比べ全体的に良く育っている印象です。
越冬する野菜も育てています。
今年はタマネギに加えて、実験的にニンニクも植えています。
ニンニクは肥料を比較的、多く必要とする野菜ですが、追肥などを適切に行うことができれば、きっと収穫までこぎつけられそうです。
ほかにも注目したのが「のらぼう菜」。
スーパーマーケットに並ぶことは少ないですが、多摩地域では人気の菜花(なばな)です。
「江戸東京野菜」の1つとしても知られ、甘味があり知る人ぞ知る地域の人達に大人気です。
作りやすく収穫量も多いので、農家にも消費者にも重宝されています。
収穫期は春ですが、間引き菜や剪定したものも食べられるので、野菜の少ない冬の時期にも助かる存在ですね。
大きくなったら、またご紹介したいと思います。
焼き芋の試作も(次回予告)
次回(10月26日)は、サツマイモの収穫体験の一環として農業公園で初めて火を使ったイベントを行います。
この準備のために、多摩消防署に事前に届出書を提出しました。
その準備と練習として、10月10日、事前に収穫し、寝かせていたサツマイモをピザ窯を代用して焼き芋にしてみました!
焼き上がり。ほどよい甘さでとても美味しかったです!
10月26日の体験会で、焼き芋を焼くお話は、次回の記事でご紹介したいと思います!
今回は以上です!
今年は秋ジャガイモも、それ以外の野菜もたくさん収穫できそうです。
来年も続きますので、ご興味のある方、ぜひ新たに参加してみてください!
(畑会 山田)