猛暑の影響は?
今年の夏は、日中、外へ出るのが大変になるほど暑かったですね。
多摩市の農家の方々にとって、今年の夏はどんな夏だったのでしょうか?
農家さんの声を紹介します。
暑くて作業ができないことも
「今年の夏は本当に暑かったです。以前は夏でも早朝からお昼頃までは屋外で作業ができました。しかし、今年は11時頃には中断せざるをえませんでした。体が持たなかったです」
「暑さで倒れてしまいそうでした。早朝や夕方へ作業時間をずらしたりもしましたが、栽培状況によって、そうは言っていられないので、真昼に作業するしかなかったこともありました」
「気温が高くて雑草の生育の勢いがすごかったね。林の草刈りを休むと追いつかないから、暑くても刈りました」
「初夏に熱中症と思われる症状で10日程休みました」
倒れてしまった農家さんもいたようです。厳しい暑さだったのですね。
影響を受けた作物は?
「特にキュウリですね。収穫に適した時期がいつもより短かったです。後半は暑さで成長の様子がおかしかったです」
今年は夏の間雨が少なかったことも栽培の難易度が上がった要因だったそうです。
「秋冬野菜にも影響が出ています。暑さに加えて虫が出て苗が全滅した品目もあります。ショックです。ブロッコリー、キャベツ、カリフラワーは特に厳しいです」
秋冬野菜の苗の栽培や定植に苦労した方も多かったようです。
住宅地の中ならではの工夫も
「近所住民の迷惑にならないように、音の出る機械を使う作業はまだ暑くても日があるうちにするようにしていました」
「騒音が出る草刈り機での作業は、夕方早めに終わらせるように気を付けました」
農家のみなさんは、暑い中でも農作業の音等の配慮を忘れません。
ぜひ近隣住民のみなさんにも都市農業の難しさにご理解を頂ければと思います。
おいしい農産物=農家さんの努力の証
上は7月ある日の多摩市内直売所の店頭の様子です。トマトにナス、キュウリ、ピーマンなどが並びました。
連日、猛暑が続いても、私たちの食卓に新鮮な野菜や果物が並ぶのは農家さんたちの努力があってこそ…流石ですね。
これからも多摩市の農家の方々をぜひ応援していきたい!と改めて感じました。
(M. H.)