多摩市連光寺の「農業公園を作ろう」プロジェクト。
今回は春と夏の野菜のための準備について紹介します。
春野菜の準備
先日、春ジャガイモの植え付けを終えたところですが、他の野菜の植え付けも着々と準備をしています。
今年育てる予定の春野菜は、ホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、ルッコラ、ミックスリーフ、ラディッシュ、カブ、ダイコン。秋から育てているニンニクとタマネギもあります。
3月中に種まきをしましたが、芽がなかなか出てきません。
そのため、市民サポーターの皆さんと共に過保護にならない程度にサポートをしていきます。
まずは野菜のまわりの草取りから始めましょう。

農業公園にはスギナやカヤツリグサがよく出てきます。これらは地下茎で根を伸ばし、野菜よりも成長が早いので、小さいうちに除去します。
野菜を一緒に引き抜かないように、野菜の株の根元をしっかりと抑えながら、丁寧に抜きます。地味ですが、おいしい野菜を作るためにはこういった作業が必要です。
これから暑くなって気になってくるのは、野菜を食べる虫の存在です。多摩市の農業公園は環境保全の観点から、農薬を使わずに育てています。そのため、去年の春野菜は虫に食べられているものがたくさんありました。
そこで今年は防虫ネットを使うことにしました。

ポールを畑に突き刺してアーチ状にします。そのあと、防虫ネットをかけて、さらに上からポールで押さえ、風で飛ばされないようにします。あとは端を留めれば完成です。

2畝分を防虫ネットで覆いました。完全に虫の被害が無くなるわけではないですが、これで被害が減るでしょう。
夏野菜の準備 土づくり
次は夏野菜の準備です。
「春野菜もまだ収穫していないのに、夏野菜の準備をするの?」と思うかもしれませんが、春の暖かい時期になったら、すぐに夏野菜の苗を植え付ける必要があります。
今はまだ苗を手に入れていないので、土作りを始めています。3月には牛糞堆肥や油粕、苦土(くど)石灰をまきました。苦土(くど)石灰は、カルシウムとマグネシウムが入っている資材です。これも有機資材です。

苦土(くど)石灰をまいた後は、多摩市の農家の萩原重治さんにトラクターで耕してもらいました。これで、あとは夏野菜の苗の植え付けを待つばかりです。
竹材でコンポストを作りました
これから雑草や野菜クズも多く出てくるので、それらを貯めて、発酵させるコンポストを作ります。
昨年1月に市内農家の増田実生さんに農業公園で教えてもらった方法を参考にしながら、竹材のコンポストの作成を行いました。
コンポストは農業公園にある竹林からとってきた竹を竹割り機という道具を使って、縦に割っていきます。増田さんに教えてもらった際には、なたを使って作成しました。

まずは四隅に竹を刺していきます。

次に割った竹を柱の横に編み込んでいきます。

交互に外と内で編み込み方を変えることで強度が高まります。高さや幅を調整しながら完成。

これからこの中に大量の草や野菜のクズを入れていく予定です。量の草や野菜のクズは早ければ1年ぐらいで分解され、堆肥となります。
この堆肥はまた畑にまいていきます。
これを繰り返すことで少しずつです農業公園の畑の土もよくなっていくことでしょう。
(畑会 山田)