「せいせき朝顔市」の裏側、朝顔品評会レポート

今年も7月5日(土)、6日(日)に「せいせき朝顔市」が開催され、街は美しい朝顔で彩られましたね。その裏側で、生産者さんたちの熱い戦いが繰り広げられていたのをご存知ですか?

今回はその「朝顔品評会」の様子をお届けします。

2025年の朝顔市の様子はこちらから↓

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静寂と真剣さに包まれる審査会場

朝顔市に先立つ7月4日(金)、品評会の会場のJA東京みなみ多摩支店の大会議室には、多摩市の朝顔の生産者の方々が丹精込めて育てた朝顔が並べられました。そう、審査会に出品された朝顔です。

鉢には番号が振られ、誰の鉢か分からないようになっています。

5人の朝顔の生産者から基準に合った朝顔が並べられ、品評会の開始。

審査員の方々は、ふるさと多摩夏まつり実行委員長、副実行委員長、南多摩農業改良普及センター所長、農業委員会会長代行の計4名。審査についての説明がなされた後、審査が始まりました。

審査員の皆さんの眼差しは真剣そのものです。鉢にぐっと近づいてのぞき込んだり、上から見たり、時にはしゃがんで下からみたり。

花のつき方、葉の色つや、そして蔓(つる)の巻き方まで、様々な角度から厳正に審査していきます。

上から見た様子
葉や花芽もチェックします

プロの技が光る!今年の朝顔の出来映えは?

今年の品評会の対象は、大輪の花を咲かせる「暁(あかつき)」という品種。同じ品種でも、生産者さんの育て方によって鉢の様子が異なるのが面白いところです。

見事な花をつけた鉢

ところで、なぜ1軒の農家さんが2つの鉢を出品しているか、ご存知ですか? これは、2つの鉢の生育が揃っているかどうかも、大切なポイントだからなのだとか。なるほど、安定して高品質なものを作る技術が問われるのですね!

審査の途中、ある審査員の方が「この鉢は花芽が多くて明日以降も花がどんどん咲きそうだね。楽しみだね。買うならこういうのがいいよね」と話していました。

すぐに咲きそうな花芽を発見!

確かに、これから長く楽しめる鉢を見つけられるのは嬉しいもの。来年の朝顔市で選ぶときの、良い参考になりますね。

朝顔の巡回指導をした南多摩農業改良普及センターの佐々木さんも同席しており、

佐々木さんによると「今年は6月中旬から35℃を超える日もあって、生産者さんたちは本当に苦労されたと思います。ハウスの中はもっと暑かったはず。そんな中で、よくここまで見事に仕上げてくださいました」とのこと。

審査員の方も、「天候によらず、毎年しっかり仕上げているのがプロの技ですね」と感心しきり。厳しい夏を乗り越えて咲き誇る朝顔の美しさは、まさに生産者さんたちの技術と愛情の結晶ですね。

栄えある多摩市長賞は誰の手に?

厳正な審査の結果、今年の品評会の最高賞の多摩市長賞に輝いたのは、萩原重治さんの朝顔でした!

審査員の方々に伺うと、花の大きさはもちろん、葉のつき方、全体のバランスも素晴らしいとのこと。

この朝顔をはじめ、品評会に出品されたハイレベルな朝顔は、「せいせき朝顔市」の会場に設けられた特設コーナーに展示されました。生産者さんたちの技の結晶を、多くの方が楽しまれたことでしょう。

取材の日、聖蹟桜ヶ丘の駅前では、お祭りの準備が着々と進んでいました。提灯が飾られ、テントが立ち並ぶ光景に心躍りました。

生産者の想いが詰まった美しい朝顔たち。今年の朝顔市を訪れた方は、どんな一鉢に出会えたでしょうか。来年の夏も、また素敵な朝顔に会えるのが楽しみですね。

(M. H.)

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