猛暑に負けない!サツマイモを大きく育てる「ツル返し」と夏野菜の収穫


(畑会 山田)

多摩市連光寺で活動している「農業公園を作ろう」プロジェクト。

今回は、8月23日(土)、猛暑の中で行われたサツマイモの「ツル返し」作業と、夏野菜の収穫について紹介します。

目次

なぜ必要?サツマイモを大きく育てる「ツル返し」

5月に植付けをしたサツマイモのツルがぐんぐん伸びてきたため、今回は「ツル返し」という作業を行いました。これは、伸びたツルの途中から出てくる根を引きはがし、ツル全体をひっくり返す作業です。

なぜツル返しが必要なのでしょうか?それは、株元のイモに栄養を集中させ、大きく育てるためです。放置すると、伸びたツルが地面に着いて根を張り、栄養が分散してしまいます。また、ツルばかりが茂ってイモが大きくならない「ツルボケ」という状態を防ぐ効果もあります。

地味に見えますが、おいしいサツマイモを収穫するためには欠かせない、とても重要な作業なのです。今回、作業の指導をしてくださったのは、多摩市の農家である増田実生(みのり)さんです。

増田さんのツル返しの作業の説明後、参加者のみなさんは、それぞれが管理する区画で早速作業を開始。この日も猛暑だったため、早めに来た方は、予定より先に作業を始めていました。

草の上に乗っている人たち

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一見、簡単そうに見えるツル返しですが、意外にも苦戦する方が多くいました。

中でも、普段からの草取りができなかった区画では、雑草とサツマイモのツルが複雑に絡み合っています。まずは草取りから始めないと、ツルをはがすことさえできません。写真のように、ツルが雑草に埋もれてしまっている場所もあり、こうなると一苦労です。

草, 屋外, グリーン, フィールド が含まれている画像

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草取りを終えても、今度は隣の区画のツルと絡み合ってしまい、「どれが自分のサツマイモか分からない!」という声も。当初、5分ほどで終わるかと考えていましたが、なかには30分近くかかった方もいました。

草の上に座っている鳥

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草, 屋外, 人, 子供 が含まれている画像

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大変なツル返しのなか、畑の虫たちに夢中な子どもたちの姿がとても印象的でした。

元気いっぱいですね。

草の上にいる子供

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猛暑に強い!夏バテ予防にもなる葉物野菜の収穫

今年の夏は特に猛暑日が続いており、この日も朝から厳しい暑さが予想されたため、いつもより早い朝8時からの作業開始となりました。しかし、開始時点で気温はすでに30度超え。熱中症を防ぐため、作業を終えた方から順次解散としました。

今回、ツル返しだけでは少し物足りない一部の参加者のため、畑で栽培している野菜を収穫することに。ナスやミニトマト、キュウリなどは、残念ながら暑さと水不足で収穫が終わってしまいましたが、猛暑に強いモロヘイヤ、空心菜、バジル、ツルムラサキなどは収穫することができました。

モロヘイヤ
草の上に寝そべる女性

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クウシンサイ

バジル

記録的な猛暑と向き合う、これからの農業

あまりの暑さは、夏野菜に大きな影響を与えています。

暑すぎると生理障害が起きて花が咲かず、結果として実がつかなくなってしまいます。 さらに、夕立のような雨がほとんど降らないことによる水不足で、実が硬くなったり、実の下の部分が変色したりしてしまいます。虫も発生しやすく、防除にも気を使います。

近年の夏の傾向を踏まえると、来年以降もこの暑さが続くことを想定した備えが必要そうです。

今回のイベントは、猛暑の中での農業について、さまざまな工夫や対策を考える良いきっかけとなりました。この経験を活かし、今後の栽培に繋げていきたいと思います。

(畑会 山田)

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