(文・写真:津田菜穂)
多摩市南野で農業を営む増田実生(みのり)さん。以前は畑の様子を記事にしましたが、今回は直売の様子をレポートします!
「直売所×コーヒー」のほっこり空間
どんな直売所かワクワクしながら、建物の前に到着しました。
敷地の入り口には「多摩市産旬やさい」ののぼりと「COFFEE」「コーヒー豆」と書かれたのぼりが立ててあります。見る限り建物は1つなのに、いったいどういうことでしょうか?

「こんにちは。お邪魔します~。」
「こんにちは!」
にこやかに出迎えてくださったのは農家の増田実生さんと奥様の恵理子さん。
建物の入口右手にはコーヒー豆を販売するカウンターが、左手のテーブルの上にはいろいろな野菜が並べられていました。
朝採れ野菜のラインナップと魅力
「こちらの新鮮な野菜は全て増田さんが作られたのですか?」

「そうですよ。今日は平日なので静かですが、週末には開店後わりとすぐになくなってしまいます。」と実生さんが教えてくれました。
「野菜はその日の朝に採ったものです。
収穫は朝がいいんですよ。植物は夜の間に水分をたっぷり吸い込み、昼にエネルギーを使います。だから朝が一番みずみずしいのです。」
取材日には、オクラ、白ゴーヤ、バジル、パセリ、空心菜、甘長唐辛子、バターナッツかぼちゃなどが並んでいました。
バターナッツかぼちゃはスーパーではあまり見かけませんが、直売所ではおなじみのかぼちゃです。 ねっとりした食感でスープやにぴったりだそう。また、電子レンジで加熱して砂糖をふり、トーストにのせればデザートにもなるよ、と教えてもらいました。
ちょっとユニークな食材に出会えるのも直売所の楽しみですよね!
増田実生さんは、自家製の堆肥で野菜を育てています。コーヒー店で出たコーヒーかすも再利用して役立てています。
草むしり等に苦労しながらも「地元の人に、新鮮で種類豊富な野菜をお手頃に届けたい」という思いで直売を続けているそうです。
それにしても、直売所でなぜコーヒー豆も売っているのでしょうか?
「実は、昔は野菜の無人販売をしていたんですが、残念ながら盗難が続いてしまって…。どうしようかと悩んでいた時に、妻の“好き”が原動力になったんです。」
隣のコーヒー店でほっと落ち着くひとときを
増田実生さんは20年ほど前から野菜栽培をしており、恵理子さんは7年前にコーヒー店を始めました。
恵理子さんはコーヒーが大好きで、以前はコーヒー店で働いていたこともあるそうです。焙煎の勉強をし、豆の選別をするまでになりました。
ちなみに、お店の内装デザインは恵理子さんが手掛け、施工は増田さん。店内のカウンターは古民家の一部を再利用し、椅子までも手作りというこだわりぶりです。
野菜を購入した後は、同じ建物内の恵理子さんのコーヒー店でひと息。
コーヒーは生豆を手に入れて一粒ずつ丁寧に選別し、焙煎も自身で行います。

恵理子さんに自分のコーヒーの好みを伝えると、おすすめの豆と挽き方をアドバイスしてくれました。コーヒー初心者にも安心です。
新鮮な野菜と薫り高いコーヒーが待つ南野へ、足を運んでみませんか?

Masuda Farm marche 増田農園
営業日は下記👇インスタグラムのカレンダーで発信されているので、訪れる前に必ずチェック!
インスタグラム:https://www.instagram.com/erico_happiness_/?hl=ja
住所: 東京都多摩市南野2-9-10
(取材時の情報です)
(N. T)

