体験型市民農園ってどんな感じ?一ノ宮の「ふれあいファーム」に行ってみました!

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気軽に野菜作りが楽しめる

多摩市一ノ宮にある体験型市民農園「ふれあいファーム」では、農園のオーナーである太田茂さんの指導のもと、初心者でも気軽に野菜作りが体験できます

利用期間は3月からの約1年間。月2回の講習会のうち、都合のよい日に参加してもらいます。

約30平米の土地に21区画が設置された農園内は、ロープで区画が区切られたり、作付けの順番が一目で分かるよう目印がついていたりなど、様々な工夫が施されており、とても効率的にできていました。

道具はすべて農園に揃えてあるので、手ぶらで参加できるのも魅力のひとつ。

5年以上のベテランメンバーも多く、園内に掲示された講習資料を確認すると、さっと必要な道具を手に取って畑で作業開始されていました。

開設から現在までの変化とは?

「ふれあいファーム」は、今年で開設13年目です。

連光寺の市民農園「多摩有機農法塾」を運営する萩原重治さんから勧められたことが、太田さんが農園を開設するきっかけだそう。

農園主の太田茂さん

始めた当初は、運営や指導方法に慣れるまで大変なこともありました。

住宅地の中にある農園では、陽当たりの違いもあるので同じ農場内であっても同じように野菜が育つわけではありません。

メンバーの皆さんに同じ指導をしても、どうしてもそれぞれの区画で生育環境による違いがでてきます。そのことをきちんと説明して納得していただく必要がありました。

4,5年経つと、参加者同士の交流が深まり、お互いに情報を交換し合うなどの協力関係ができて、皆さんずいぶんと上達されましたよ。」

今では説明も要らないくらい楽になったよ!と笑顔でおっしゃる太田さんですが、参加者一人ひとりに真摯に対応される優しさが伝わってきました。

利用者の感想は?

現在18区画が埋まっている農園では、2年目の方から13年目のベテランメンバーまで、様々な利用者がいます。

4月の講習内容は、トマト、キュウリ、ナスなどの夏野菜の畑づくりとサトイモの植え付けでした。

平日は仕事で忙しいので、土日は畑で農作業しながら汗をかくのが楽しみ!という利用者の方。黙々と作業されていました。

今年で2年目のメンバーの方に、野菜作りの感想を聞いてみました。

「ベランダ菜園をやっていたけど、日当たりが悪くてなかなかうまく育ちませんでした。

初めてこの畑で収穫をしたときは、いっぱい採れて本当に楽しかったです!」

家が近くにあり頻繁に通っているという参加者の方。

「基本的なことは太田さんに指導いただきますが、3年目から少しずつ慣れてきて、自分のやりたいことの幅が広がりとても充実しています。

お友達や子どもがおいしいと言って食べてくれる野菜をたくさん作ることができて、すごく嬉しいです」

収穫した野菜を味わう年1回の交流会は、様々な意見交換の場としても盛り上がるそう。

一人ひとりが自分の区画で農作業に没頭しながらも、参加者同士協力しあいながら農園全体を育てていく、とても素敵な「ふれあいファーム」でした!

(Y.A)

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