『農業ウォッチングラリー』に行ってきました!(前編)

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今年も大人気の『農業ウォッチングラリー』

多摩市の農地を農業委員や農業者の皆さんと一緒に歩き、地域の農業や歴史を学びながら収穫体験もできる『農業ウォッチングラリー』

地域の農業者やJA職員の協力のもと多摩市農業委員会が主催する、平成7年度から続く人気のイベントです。

10月27日(日)に開催された今年の農業ウォッチングラリーに、あぐりあぐりスタッフも参加しました。

今回の集合場所は、多摩市農産物の直売所である「いきいき市」。

京王線聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩5分。

月曜日、木曜日、土曜日の13時30分から16時まで営業、ただし売り切れ次第終了です。採れたての季節の野菜や果物、お花なども販売していますので、お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

8時50分から開会式を行いました。

多摩市農業委員会会長である萩原重治会長と多摩市陰山峰子副市長から挨拶がありました。

農業委員の伊藤忠男さんからは、「季節ごとにどんな野菜が多摩市で作られているか」の説明がありました。

参加者からは、

多摩市でそんなに多くの種類の野菜が作られているなんて知らなかった!」という声がありました。

ぜひ直売所で、多摩市の旬の野菜を発見してみてください!

参加者はふたつのグループに分かれ、時間差で農地を巡ります。

満を持して最初のグループが出発!

多摩川の河川敷を通るルートです。

この場所は「せいせきカワマチ」などのイベント開催時に活用できるエリアとして整備されています。

以前開催されていた多摩川関戸花火大会では、この場所から花火が打ち上げられていたそうですよ。

気持ちの良い河原の空気を胸いっぱいに吸い込んで、次のポイントへ向かいましょう!

市内の名所を巡る~小野神社~

2か所目の訪問先は「小野神社」です!

農地だけではなく、市内の名所を巡ることができるのも「農業ウォッチングラリー」の楽しみの一つですね。

小野神社についてご説明いただくのは、前農業委員会会長の小暮和幸さんです。

小暮さんは小野神社の総代も務められています。

「小野神社は、安寧天皇18年2月に創建されたと社伝に残っています。安寧天皇は第3代天皇ですね。」

安寧天皇18年は、紀元前532年だそうです。

府中にある大國魂神社が武蔵国の総社になりますが、武蔵国の一之宮から六之宮までを合わせて祀るため、<六所宮>とも呼ばれています。その一之宮が、小野神社です。

一ノ宮という地名には、そのような歴史や意味があったのですね。勉強になります!

「普段は公開していないのですが、今日は特別に扉を開けました。ぜひ見ていってください。」と、おもむろに我々の前に姿を現したのは・・・

小野神社に安置されている「木造随身倚像(もくぞうずいしんいぞう)」。

一目しただけで歴史を感じられるその佇まい・・・。

普段はお目にかかれないもので、特別に拝見できたのはラッキーとしか言いようがありません!

古いほう(向かって左)は鎌倉時代に製作されたと伝えられています。

大変貴重で東京都指定文化財にもなっています。

こちらには大太鼓とお神輿です。

「こちらのお神輿は昭和8年にリニューアルされていますが、200年前に製作されたお神輿が、今でも国分寺市に保存されています。今年の4月の里帰り祭には、小野神社に戻ってきたのですよ。」

写真の説明はありません。


今年の里帰り祭のポスターです。ぜひ200年前に製作されたお神輿を見てみたくなりますね!

いざ畑へ!~長ネギ・田んぼ~

小野神社を参拝した後は、お待ちかねの農家さんの畑に向かいます!

小野神社から歩いて4分ほど、一ノ宮の太田盛久さんの畑はもうすぐです。

到着すると、太田さんから畑の説明がありました。

みなさん、太田さんのお話しを興味深く聞いています。

今回の収穫体験の場であるネギ畑へ!

太田さんからネギについて、説明がなされます。

「夏用のネギと冬用のネギを作っています。夏用のネギの種まきは12月、冬用は3月に行います。」

時期をずらして作っているのですね。ネギというと冬のイメージがありますが、夏に作ると大変なのでは?

「今年の夏は大変な猛暑だったので、夜になっても地熱が下がらず、生育が良くなかったですね。その他にもいろいろと暑さに起因する影響がでました。」

年々夏の気温が上昇していて、作物を作るのも一苦労です。

「農業ウォッチングラリー」では、農家さんから直接話しを聞くことができるので、とても勉強になりますね。

「今日みなさんにお持ち帰りいただくネギです。今回は時間の都合もあり、先に採って用意しておきました。」

これは立派なネギですね!

太田さんは、お米も作っています。

ネギ畑の奥には、田んぼがありました。

多摩市にも、まだ田んぼがあることに驚きを隠せません!

次の目的地へ

参加者のみなさんは、お土産のネギを手に、次の目的地へ出発です!

まだまだ続く農業ウォッチングラリー。

続きを「後編」でご紹介します!

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