(畑会 山田)
多摩市連光寺の「農業公園を作ろう」プロジェクト。今回は、10月26日に行ったサツマイモ収穫、焼き芋のお話です。
まずは焼き芋準備
サツマイモ収穫のイベントの前に、まずは焼き芋作りの準備です。
焼き芋を焼くには約45分かかります。
そのため、農業公園ボランティアの方々は、参加者のみなさんが農業公園に到着する1時間以上前に集合しました。
持ち運びできるミニピザ窯を用意し、細かくした薪を窯の中にくべていきます。
窯の中が温まったら、ピザを入れる代わりに、ここにサツマイモを入れました。
(消防署には火気利用の事前申請をしています)
実は、焼き芋の準備は約1か月前から始まっています。
サツマイモは、収穫後しばらく保存することでさらに美味しくなります。
聞いたことがあるかもしれませんが、糖度を増すために「サツマイモを寝かす」という工程が必要になります。
収穫して保存しておくと、サツマイモに含まれるデンプンが酵素によって分解され、糖質に変化します。
これを「追熟」といい、だいたい1か月、短くても2週間ほど寝かせます。
そのため、サツマイモの一部を1か月前に収穫し、サツマイモの追熟を行いました。
今回焼き芋にするのは、追熟させたサツマイモです。
みんなでサツマイモ堀り!
さあ、サツマイモ堀りです!
今回は多摩市農家の伊藤忠男さんの指導のもと、サツマイモの収穫を行いました。
「あったー!」
「あ!大きいのが出てきた!」
サツマイモの苗を植え付けたのは5月。
あの細い苗から、はたしてサツマイモができるのか、半信半疑の参加者もいました。
その結果が…
こんなに大きなサツマイモが収穫できました。
焼き芋が焼き上がりました
サツマイモ堀りが終わった参加者から、できあがった焼き芋を食べました。
今回焼いたサツマイモは「紅あずま」という品種です。ホクホク系でほどよい甘さがあり、比較的栽培しやすい品種です。
煮物やみそ汁などに適した品種ですが、焼き芋にもピッタリ!
ほどよい甘さで、紅あずまの焼き芋が特に好きと言う方もいらっしゃいます。
焼き芋の焼きたての香りが畑に広がり、食べる前からワクワクします。
今回、参加者の方々は、サツマイモの他にも、小松菜、ほうれん草、ラディッシュ、カブも持ち帰りました。
ほうれん草とカブはまだ小さめでしたが、小松菜とラディッシュはちょうどよい大きさに育っていました。
今回は以上です! 今年も無事にサツマイモの収穫ができました。
植え付けから焼き芋として食べることまでを体験することで、野菜栽培の奥深さや、畑での作業の魅力にも気づいてもらえたことでしょう。
次回は12月のジャガイモ収穫体験のお話をしたいと思います。
(畑会 山田)