春を告げる花といえば、「ミモザ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。鮮やかな黄色は、見る人を惹きつけます。
今回の「あぐりあぐりブログ」では、ミモザを栽培している髙橋勲さんの圃場を取材しました。
多摩市内の3か所の直売所で大人気!髙橋さんのミモザ
多摩市和田で代々農業を営んでいる髙橋勲さんは、広大な圃場でさまざまな野菜や花を生産しています。髙橋さんの圃場では、2024年10月27日に開催された「農業ウォッチングラリー」で小松菜の収穫体験が行われました。
今回、取材に応じてくださったのは、髙橋さんの娘さんです。ミモザの収穫から出荷まで、ほとんどを一人で行っているそうです。
ミモザの木は何本くらいあるのでしょうか?
「日本で一般的にミモザと呼ばれているものは、『銀葉アカシア』が多いと思います。うちの畑のミモザも『銀葉アカシア』ですね。だいたい20本くらいの木があります。」

畑から見たミモザの木々は、青空を背景に黄色い花が映えていて、とても美しいです。
20年くらい前から少しずつ増やしてきたそうで、苗も栽培・販売されています。

ビニールハウスで大切に育てられているミモザの苗。
「2月末から3月末くらいの1か月間が収穫時期です。花が咲いた状態で出荷した後、ドライフラワーにして出荷します。リースにされる方も多いので人気がありますね。」
ミモザはドライフラワーにしても黄色が残るため、長く楽しめます。人気があるのも納得です。
ところで、高いところにある花はどのように収穫するのでしょうか?
「これを使うんですよ!」

なんと、高枝切りバサミでした!
一本一本、きれいに咲いている枝を選んで伐採し、丁寧にラッピングして出荷しているそうです。大変な作業ですね。
「ミモザは生命力がとても強い植物です。枝を切っても、そこから新しい枝が育ち、翌年にはまた花を咲かせてくれます。」
毎年、春の訪れを告げてくれるミモザ。来年も鮮やかな黄色い花を楽しませてくれそうです。
ミモザ以外も栽培♪お花やタケノコも出荷しています
髙橋さんはミモザ以外にも、さまざまな花を出荷しています。栽培しているビニールハウスを見学させていただきました。

キンセンカ。鮮やかなオレンジ色が目を引きます。

こちらはバイモユリ。かわいらしい花が咲いています。

シロタエギク。花束に使ったり、苗でも販売されています。

大きなユーカリの木もありました。ユーカリの葉は花束に入れて販売されています。
敷地を案内していただくと、奥に竹林がありました。髙橋さんはタケノコも出荷していますが、ここで収穫しているのでしょうか?

「はい、ここでタケノコを収穫しています。うちはモウソウチクとマダケを出荷していて、モウソウチクは4月中旬頃、マダケは5月から出荷予定です。」
モウソウチクは一般的なタケノコで、マダケは少し細く、炒め物に適しています。
髙橋さんのタケノコは各直売所でも大人気で、出荷されるのが待ち遠しいですね。
各直売所では、多摩市の農家さんが育てた旬の花や野菜に出会えます。ぜひ各直売所へ足を運んで、季節を味わってみてください。
グリーンショップ多摩
多摩市関戸6丁目11番地1(JA東京みなみ多摩支店の敷地内)
(J. K.)