(畑会 山田)
「多摩市に農業公園をつくろう!」プロジェクトの一環として、9月13日(土)に秋ジャガイモの植え付けイベントを開催しました。今回はその日の様子をレポートします。
暑さを乗り越えろ!ジャガイモの種芋選びからスタート
イベント開始30分前から集まってくれた参加者や市民サポーターのみなさんには、まず種芋の選別をお願いしました。
今年の夏は記録的な猛暑が続いたため、ジャガイモの種芋が暑さで腐りやすくなっており、事前に調べてみるとかなりの数が傷んでしまっていました。そこで傷んだ種芋を取り除く作業を行いました。

植え付け前の準備!草取りと土づくり
ジャガイモを植える前に、みんなで草取りを行いました。事前に草刈りや耕運機での耕すなどの作業はしていましたが、雑草の根が地下茎でつながっていて、またすぐに生えてきてしまいます。

草取り後、さらにクワやレーキを使って土を耕し、掘り起こされた草をまた取り除きました。地味な作業ですがかなりの時間を費やしました。
多摩市の農家さんに学ぶ!秋ジャガイモ植え付けのコツ
草取りが終わると、多摩市の農家、増田実生(ますだみのり)さんがジャガイモの植え付け方を参加者にレクチャーしました。

秋ジャガイモは生育途中で腐ってしまいやすいのが特徴です。そのため、次のような工夫をします。
- クワで少し深めに溝を掘る。
- ジャガイモの種芋を植え付ける。
- 最初から土寄せをして、気温や水気の影響を受けにくい環境を作る。
この方法で去年はほとんど腐らずに芽が出たそうなので、今回も同じ方法で植え付けました。
種芋は1組あたり10個です。状態の良い大きな種芋を吟味して選びます。芽がしっかり出ている種芋を、子どもたちは興味深そうに見ていました。

いよいよ植え付け開始!
いよいよメインの作業、種芋の植え付けです。増田さんの指導通り、深さ10cm程度の溝にジャガイモの芽を上向きにして、株間を30cm程度あけて置いていきます。

その後、小さな畝を作って土を20cmほどかぶせました。なかには、種芋の間隔が近くなってしまった子もいましたが(笑)、みんな楽しそうに作業していました。

夏野菜の収穫、雨の恵みに感謝
秋ジャガイモの植え付け後には、夏野菜の収穫体験も行いました。久しぶりに降った長雨のおかげで、長ナスが復活!なんとか収穫体験をしてもらうことができました。

きれいに黒く光る長ナス。水をあげてもなかなか改善しなかった光沢が、待ちに待った雨によって見事に戻りました。自然の恵みの偉大さを改めて感じました。

ナス以外にも、モロヘイヤ、空心菜、ツルムラサキといった葉物野菜もたくさん収穫できました。特にモロヘイヤは豊作でした。
無事に芽が出ますように!
イベントの後半からは雨がポツポツと降り始め、収穫の頃には本降りに。急いで作業を切り上げました。
実は去年の秋ジャガイモの植え付けイベントも雨でした。季節の変わり目は天気が難しいですね。無事にジャガイモが芽吹くことを祈っています。
今年は、記録的な猛暑でとても長い夏でしたね。ようやく作業がしやすくなり、心からホッとしています。今年は「夏の終わり」の寂しさを感じることもなく、ただただ嬉しい気持ちです(笑)。
これから秋冬に向けて、さらに良い野菜を作っていきたいと思います。
(畑会 山田)
