多摩市の農地を巡り、地域の農業と歴史に触れながら収穫体験を楽しむイベント「農業ウォッチングラリー」。
今回は後半の様子を紹介します!
前編はこちら↓
シイタケ栽培見学(馬引沢地区 増田保治さん)
関戸地区の須藤忠志さんの圃場から、次の目的地である馬引沢地区の増田保治さんの圃場へ向かいます。

増田保治さんの圃場へ到着!こちらの大きな緑色のハウスでシイタケを栽培しています。


増田保治さんは国産材のおが粉を固めた菌床を使ってシイタケ栽培をしています。
一般的には菌床の全面でシイタケを栽培するのですが、あえて上面だけで栽培することで高品質で厚みのあるシイタケを生産することができるそうです。
早速、参加者から質問がありました。
「ハウスの中は何度に設定しているのですか?」
「5月過ぎに菌床を取り寄せて、培養時は春から夏の森林の気候に近い環境で育てることを心掛けています。
シイタケは刺激に反応すると芽が出てしまうので、お盆前後からは真夏の気候の温度に設定し少し夏バテ気味の状態にすることで刺激に反応させないように抑制しています。」
通年同一の温度設定にするのではなく、四季の変化がシイタケにわかるような管理をしているのですね。
「9月後半から10月にかけて温度をゆっくり下げていきます。寒い状況でゆっくり育てると品質の高いシイタケが育ちます。ただあまり低い温度だと菌が弱ってしまうため、冬期の温度管理にも注意が必要です。」
きめ細やかな栽培管理を行うのも、高品質のシイタケをお客様にお届けするため。増田保治さんのシイタケが美味しい理由がここにありました。
ではお待ちかねのハウスの中の見学です!

ハウスは、空調設備が整った遮光性と気密性、断熱性の高いキノコ栽培専用とのこと。
ハウスの中にはずらりと菌床が並んでいました。参加者のみなさんも興味津々です。
シイタケの数に圧巻です。参加者のお子さんが見入っていました。

その中で、美味しそうなシイタケが育っています!
ハウスの見学が終わった後、増田保治さんからお土産のシイタケが配られました。


お土産の生シイタケと乾燥シイタケです。
参加者から「美味しいシイタケの食べ方を教えてください!」と質問がありました。
「大きいものは素焼きでシイタケ本来の味を味わっていただくのがおすすめです。水分が抜けないようにアルミホイルでくるんでゆっくり蒸し焼きにするのがいいですね。」
美味しいシイタケのお土産を手に、次の目的地である馬引沢地区の小形勝さんの圃場へ向かいます。
レモン収穫体験(馬引沢地区 小形勝さん)

小形さんの圃場に到着しました。小形さんは果樹の下で野菜を育てる栽培方法を採用しています。夏は日陰になり涼しく、冬は霜にやられない栽培方法なのだそう。
小形さんからは「家庭菜園やプランターでも野菜を作ることができるし、自分で作ることによって野菜についていろいろとわかることがありますよ。」と野菜栽培を勧める言葉がありました。
小形さんの圃場で収穫するのは、果汁が多く、料理やジュースに幅広く使われてる「リスボンレモン」です。

リスボンレモンは最も寒さに強く、南方系の果樹です。成長途中の緑色のレモンですが、清々しい無農薬の青レモン果汁を味わえます。
収穫後の活用も楽しみですね。

みなさん、レモンの収穫に夢中でした。
収穫したレモン以外に、さらに柿とレモンのお土産が用意されていました。

この後は農家の方々との意見交換会会場へ向かいます。
農家の方々との意見交換会

意見交換会会場のJA東京みなみ多摩支店に到着しました。
JA東京みなみ多摩支店の横には、多摩市産の農産物の直売所である「グリーンショップ多摩」があります。


はじめに、多摩市農業委員会の萩原重治会長より、
「多摩市の農地が減っていて市の面積の2%を切り、農家の戸数も70戸数と近隣の府中市、稲城市、日野市と比較して圧倒的に少ない状況です。
ただ、多摩市は少量多品種で栽培している農家が多いです。本日の農業ウォッチングラリーや家族体験農業、7月に開催される朝顔市などのイベントを通じて多摩市の農業・農地の魅力を伝えていけたらと思っています。」
と挨拶がありました。
その後は参加者と農家の方々との意見交換がスタート。参加者の皆さんも農家の方から直接お話しを聞くことができて楽しそうでした。
当初の時間を超過するほど盛り上がりました。


参加者からは、
「多摩市の農業について考えることもなく過ごしてきたと実感しました。果物や野菜の品質の良いものを作っている苦労を改めて見直す機会でした。」
「農地面積、農家戸数ともとても少ない状況ですが、地産池消が出来ることは大切だと思いますので、農業が続けられるよう支援することが必要だと思いました。」
などの感想がありました。
今回のイベントをきっかけに、多摩市の農業についてより深く知ってもらうことができたのではないでしょうか。
直売所へ足を運んだり援農ボランティアに参加することでも、多摩市の農業や農産物に触れることもできます。ぜひ、様々な形で多摩市の農業を応援していきたいですね。
(J. K.)

