「フードマイレージ」とは?【用語解説シリーズ その5】

ブログタイトル 用語解説 フードマイレージ
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「フードマイレージ」とは?

フードマイレージ、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

食べ物は、ものによっては、どんぶらどんぶら長い船旅を経て、日本にやってきます。

お米以外の穀物はとくに多いですね。

このアボカドはメキシコから

フードマイレージは、ごくごく単純な指標で、単位はt・km(トンキロメートル)。

つまり、輸送量に輸送距離をかけあわせて求めます

フードマイレージ = 輸送量 × 輸送距離

食料自給率との違い

食糧自給率という言葉がありますが、これには距離の概念が入っていません

北海道や沖縄の食品を食べれば、食料自給率はアップします。

しかし、外国であっても国内であっても、遠くからたくさんのものを運ぶのはフードマイレージが高くなります

日本のフードマイレージは高い!?

とくに日本は回りを海に囲まれています。

穀類や果実は遠く、アメリカ大陸や南半球からはるばるやってきますので、諸外国に比べてフードマイレージが格段に高いと言われているのです。

農水省によれば、1人あたりの輸入食品のフードマイレージは、アメリカの7倍、ドイツの3.5倍になっているそうです(国内産品を除く)。参照:食料の総輸入量・距離(フード・マイレージ)とその環境に及ぼす負荷に関する考察 p.51 農林水産政策研究所

これにより大量の温暖化ガスが発生しています。

地産地消のフードマイレージ

フードマイレージは、もうひとつの意味があります。食料を安定的に確保する観点です。

もしガソリンが手に入らなくなってしまったら、アメリカや北海道の農家がたくさんの食料を作ってくれたとしても、運ぶことができません。

より近いところの食料の方が、確率的な話ではありますが、なにかしらの障害が起きたときも手元に届きやすいといえます。

ということで、もうお分かりのように、地元のものを食べること、地産地消はフードマイレージが極限まで小さくすることができます。

多摩市には農家の庭先直売も多くありますよね。そんな場所で野菜を買えばフードマイレージはほぼゼロ

地元産品は運ぶのに日数がかからないので新鮮なものが手に入るメリットも

地産地消は、生産者の顔が見える安心感や地元の経済に貢献することなどのメリットもありますが、温暖化ガスも少なくて済むのです。

地元のお野菜、どんどん食べて地球にも貢献していきましょう!

(Y.H.)

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