毎年大人気の『農業ウォッチングラリー』
多摩市の農地を農業委員や農業者の皆さんと一緒に歩いて、地域の農業や歴史を学びながら収穫体験もできる『農業ウォッチングラリー』。
地域の農業者やJA職員の協力のもと農業委員会の主催する、平成7年度から続く人気のイベントです。
11月の第2日曜日に開催された今年の農業ウォッチングラリーに、あぐりあぐりスタッフも参加しました。
朝8時50分から始まった開会式。
市長と農業委員会会長である萩原重治さんの挨拶から始まりました。
「多摩市の貴重な農地を、市民と農業者の皆さんで共に残していきましょう。」
さっそく、2班に分かれて出発です!
乞田~和田地域を歩く
今回のラリーは、乞田から和田地域までを歩いて巡ります。
市内の街路樹は紅葉が美しく、歩いているだけでもワクワクしてきました。
移動途中に乞田の農家の伊藤忠男さんが立ちどまった場所は、幼稚園の前。
『この辺りは、区画整理が行われる前までは道路の向こうまで田んぼが広がっていました』
今では農地の面影は見当たりませんが、変わりゆく街の姿に市民の方々も改めて気付かされたようです。
多摩市のミカンを収穫
30分間の市内散策の後、1番目の収穫場所であるミカン畑へ到着しました。
園主の伊藤忠男さんより、美味しいミカンのもぎ取り方を教わります。
味見をしながら自分のお気に入りのミカンを見つけていく参加者たち。
圃場に漂う柑橘のフレッシュな香りに癒されました~♪
『いいミカンの見分け方は?』『皮が薄いものがいいですよ!』
農家の方々と会話しながら、どんどん収穫していきます。
『上手に取れたよー!』
ほうれん草の収穫も
ミカン収穫の次は、ほうれん草の収穫をしました。こちらも伊藤さんの畑です。
この夏の猛暑には多くの農家さんが大変な思いをされましたが、伊藤さんの畑も例外ではなく、当初収穫を予定していた畑のほうれん草は、夏の猛暑によって大発生した虫の被害によりほとんど全滅したそうです。
そのため、急遽もう一つの畑のほうれん草をすることにしたのですが、ここで嬉しいサプライズ!
収穫量が減ってしまったからと、伊藤さんのご厚意で小松菜も提供してくださいました。
葉物野菜の収穫は初めて!という参加者も多く、皆さんとても真剣な表情でした。
「土の中に手を入れる気持ちで根っこを持って優しく抜いてくださいね」
採れたての瑞々しいほうれん草!
丁寧に収穫した野菜を袋にたっぷり入れて、畑を後にしました。
愛宕神社へ 歴史も学ぼう
次の畑へ移動の間に、地元ゆかりの愛宕神社へ立ち寄りました。
多摩市の歴史にまつわる場所の散策もこのイベントのお楽しみです♪
多摩ニュータウン開発とこの愛宕神社にまつわる歴史などを、ベテラン農家の柚木実さんが解説しました。
愛宕神社を後にして、最後の収穫場所へ移動します。
まだまだ続く農業ウォッチングラリー。
続きを後編↓でご紹介します!
(Y.A.)