今年も多摩市農業委員会と市内児童館共催の家族体験農業がスタート!
家族体験農業とは?
市内4箇所の圃場で、農業委員や農家さんの指導を受けながら、家族でサツマイモや落花生などの苗の植付けから農地の手入れ、収穫までの一連の農作業を体験します。1993年から多摩市で実施されており、市民からとても人気の事業です。
多摩市農業委員会と児童館との共催で行われており、都内でも珍しい取り組みです。
落花生とサツマイモの作付け
今回は第1回目。落花生とサツマイモの作付けをします。
秋の収穫に向け、協力農家の増田芳太郎さんの畑で農作業を体験していきます。
農家の方々の挨拶から始まり、畑を気持ちよく利用するためのルールを児童館スタッフから教わります。
「畑は農作物がたくさん実るようにきちんと整備されています。大切な野菜がたくさん植えられる場所ですから、走り回って遊んではいけませんよ!」
そうです!畑はとても大切だということを忘れてはいけません。
次に、農家の伊藤忠男さんより作付け作業の説明がありました。
「去年も参加したよ!」という児童もいましたが、皆しっかりと話を聞いていました。
落花生はどうやって畑に植えるのかな?
大きな升に入れられた落花生の種は、昨年の家族体験農業で収穫されたもの。
協力農家の増田芳太郎さんがこの日のためにと大事に保管してくださっていたものです。
配られた落花生の種を見つめる参加者達。
「意外と大きいね~」「去年は家でゆでて食べたけど、とってもおいしかったよ!」
自分のネームプレートを見つけたら、さっそく作付けスタートです。
「1箇所に3粒づつ、三角形に種を置いて、土をかぶせてくださいね。
くっつきすぎないように少し間を開けるのがコツですよ」
農家の増田保治さんが優しくアドバイス。
「おいしい落花生が育ちますように」
親子で楽しさを共有できるのも、家族体験農業の良さですね。
子どもたちの後ろで、手にビール瓶を持ちながら腰をかがめている永山児童館の館長さんを発見!
「ビールを植えてるの~?!」不思議そうに見つめる子ども達。
「こうやって瓶の底を土に押し付けて、種を蒔くスペースを作っているんだよ」
なるほど~!少しでも皆が作業しやすくなるように色々な工夫をしているんですね。
サツマイモの植え方のコツは?
次は、サツマイモの苗を植えます。
「根元から10cm程の長さまで土に植えるといいですよ。
浅いと枯れやすいので、斜めにして深く埋めてくださいね」
農家の増田実生さんが、苗を見せながら子どもたちにも分かりやすく説明しています。
「これくらいでいいかな?もうちょっと?」
友達と一緒に土と格闘する姿も見られました。がんばれ~!
サツマイモの苗付け終了!
1週間ほど経過すると、今は少し頼りなく見えるサツマイモの苗が、土の中の水分を吸収し「シャキッ」と立ち上がってくるそうです。
これから収穫まで、どんなふうに成長するのか楽しみですね。
観察記録も書きます!
作付け後は、観察記録を書く時間です。
「いもっ子探検隊」と書かれていますね。サツマイモのイラストがとてもキュート♪
自分の目と手と身体でたんけん(体験)し、農作物がどういうふうにできるのかを知ることが探検隊の任務だそうです。
葉っぱは、どんなかたちをしていたかな?どうやって土に植えたかな?
今日の作業をひとつずつ思い出し、観察記録を仕上げていきました。
「今日は、ありがとうございました!」
農家の方々とスタッフの皆さんにお礼を言って、最後はみんなで拍手!
次回は、畑での観察会と雑草取り、看板作りを予定しています。
看板は、白塗りの地に大きくそれぞれの児童館の名前を書いて、その周りに参加したみんなの思いをメッセージや絵などで表現したものになるそうです。畑の端に目印になるように立てます。
どんな看板が出来上がるか楽しみですね!
(Y.A)