毎年、多摩市農業委員会と市内児童館の共催で行われる「家族体験農業」。
親子一緒になって、農作物の植え付けから栽培、収穫までを体験することで、、多摩市の農業をより身近に感じ、考えていただくことを主旨に実施しています。
4回目の今回は、お待ちかねの収穫祭!
協力農家さんの畑の一部を、一ノ宮児童館が利用させていただき栽培する畑「いちのみやファーム」で、10月末に行われたサツマイモと里芋の観察と収穫の様子をレポートします♪
たくさん収穫できるかな?
「猛暑の影響もあり、それぞれの生育に差があるかもしれませんが、農業は1年に1回の勝負ですから!土の中を掘ってみないと出来は分かりません。がんばりましょう!」
畑をお借りした協力農家の太田盛久さんからエールをいただき、スコップを手に土を掘り起こしていきます。
「サツマイモを傷つけないように、なるべく外側から掘ってくださいね」
協力農家からコツを教わって掘り進めるうちに、大きなサツマイモがどんどん顔を出します!
サツマイモを掘り終えると、畑にいる虫の観察に夢中になる子どもも現れて…。
「蛙見つけた!」「ミミズもいたよ!」元気いっぱいの賑やかな声が、秋の畑に響きます。
手入れされた畑の土は、フカフカでやわらかく、つい触りたくなってしまいます。
里芋の収穫
サツマイモの次は、里芋をスコップで掘っていきます。
「赤ちゃんに洋服を着せるみたいに、優しく周りを掘ってごらん」
と、協力農家の須藤さんから具体的なアドバイスがありました。はてさて…?
良く見ると、里芋の畑の上に干し草が?
理由を協力農家の太田さんに聞いてみると…
「サツマイモはあまり水を好みませんが、里芋を育てるには十分な水が必要です。
相反する性質をもっている作物同士なので、本来は隣同士で育てることは、ほぼありません。
ここでは、乾燥させた草を、里芋の土のうえに被せることで、水が抜けないようにしています。」
なるほど!限られたスペースで効率よい農業を体験してもらうために、さまざまな試行錯誤をしていることが、説明の中から伺えます!
収穫した野菜は、それぞれ自分で家へ持ち帰ります。
自分でつくった野菜を食べてみよう!
たっぷり芋掘りした後は、いよいよ収穫祭!
半年間みんなで育てた野菜を、実際に食べてみましょう!
この収穫祭のために、早朝から児童館職員と地域ボランティアの方々にご協力を頂き、調理をしていただきました。
畑の恵みに感謝して「いただきま~す!」
鍋でじっくり火を通した根菜はとっても柔かく、野菜の甘みと味噌が溶け合った豚汁は絶品♪
会場から何度も子ども達の「おいしーい!」という声が、何度も何度も聞こえてきました。
最後は、お世話になった関係者の方々と、家族体験農業用の畑をきれいに管理してくださった協力農家の太田盛久さんに対して、大きな声で感謝の気持ちを伝えます。
「ありがとうございました!」
5月から半年間にわたり、植え付け、除草作業、生育観察を通じて、農業の楽しみを体験した参加者たち。
交流会で収穫の喜びを分かち合うことができて、参加者の皆さんは、とても嬉しそうな笑顔でした♪
(Y.A)