5月にスタートした多摩市農業委員会と市内児童館共催の家族体験農業。
第2回目は、夏まっさかりの畑で落花生とサツマイモ畑の除草と観察会を行いました!
落花生の花のひみつ
今回お邪魔した連光寺児童館では、5月から小島豊さんの畑をお借りして、落花生の種まきとサツマイモの苗植えを始めました。
はじめに農家の萩原重治さんより、今日の作業のポイントを説明していただきました。
「この時期の草取りはとても大事です!土の栄養が雑草に取られてしまうと、秋に収穫できる量が少なくなり、大きく育ってくれません。」
さっそく畑に行ってみると、手ごわそうな雑草がぼうぼうに生えています!
「落花生を間違えて抜かないように、雑草だけを根っこからしっかり取ってくださいね!」
農家さんの掛け声のもと、さっそく畑にしゃがみ込む参加者達。
慣れた手つきでパパっと抜いていく頼もしいお父さんも!
「花が落ちたところに“さや”が生まれるので『落花生』といいます。名前の通りでしょ?!」と、農家さんから豆知識。
児童館のスタッフからは、
「実を付けるためには花のもとにある「子房柄(しぼうへい)」が、地面の中で大きくなることが重要ですよ」と教えていただきました。
落花生と言えばすぐに「ピーナッツ」を思い浮かべてしまいますが、花が咲いてしぼんで落ちて・・そんな不思議とも思える成長の過程を学ぶことは「農業」について関心を持つきっかけになりますね。
あっという間に、雑草がたくさん取れました!
雑草がなくなりスッキリした畑に、モンキチョウのような落花生の花が映えます。
さあ、もうひと仕事!
2か月の間に、ぐんぐん伸びてきたサツマイモ。
よく見ると全然関係ない葉っぱもたくさん生えてきました!
「この辺も余計な草が結構あるね。」「これって紫蘇の葉っぱじゃないかな?!」
畑で新たな発見をするたびに、親子の会話が弾みます。
参加者もだんだん慣れてきて、草取りのスピードがアップ!
猛暑の中の畑作業は、体に負担をかけないよう大まかにきれいになったところで終わりました。
畑の様子を書いてみよう!
体を動かしてしっかり農作業をしたあとは、観察日記を書く時間です。
畑で見て感じたことを、絵やことばで自由に日記に書いていきます。
今日はどんな発見があったかな?
参加者が観察日記を書いている間も、もくもくと草を刈る農家さん。
毎日一生懸命に農作業をしている農家さんの普段の様子が伝わってきますね。
「ドクダミってどんな使い方がありますか?」
農家さんや児童館のスタッフとゆっくり会話を楽しめるのも家族体験農業ならでは。
「今日はありがとうございました!」
「よくがんばったね!ごくろうさまでした。」
参加者の元気な挨拶に、農家さんもにっこり!
まさに「ふれあい農業」です!
今年で体験4年目という方に、これまで参加された感想を聞きました。
「その年の気候によって毎年収穫にばらつきがありますが、こうやって農作業の一部を体験することで、農家さんの大変さを理解することができました」
秋の収穫を楽しみに、もうしばらくの間、草取りをがんばりましょう!
(Y.A)