サツマイモを植えよう
昨年から、多摩市の連光寺・若葉台里山保全地域で行われている「農業公園を作ろう!」プロジェクト。
今回は、サツマイモ植え付け体験の様子を取材しました。
この日は、あいにく小雨となりましたが、親子連れを含む幅広い年齢層の方々が参加されました。
目の前に広がる農地には、左から大麦、ジャガイモ、サツマイモ、夏野菜が区画ごとに植えられています。
まずはじめに、本日の活動概要と今後の計画についての説明がありました。
保全地域内の一部を、令和9年度に農業公園として利用開始予定のこのプロジェクト。
多様な自然環境の一部である湿地に住む希少生物を守ること、そして美しい原風景を残すために農地を活用していくことなどを目的としています。
そして、農業体験を通じて多様な方々が関わり合いを持ち、市民参加型の運営を目指しています。
さっそく作業スタート!
本日、植え付ける苗の品種は「紅あずま」というサツマイモ。
まずは、自分の担当する区画に2つかみ程度の肥料を蒔いていきます。
「この粉、まるでふりかけみたい!」「これは肥料といって土の栄養になるよ」
はじめての体験に子供たちはワクワク。自然と親子の会話が弾んでいました。
たっぷり肥料を蒔いたら、レーキで土を耕しながらの畝づくり。
雨で水分を含んだ土はやや重たくなっていましたが、皆さん作業に夢中です。
水はけをよくするのと土崩れ防止のため、畝のはしっこは足でしっかりと固めていきます。
畑の雑草を抜いたら次は、サツマイモの苗を5本選びます。
「どんな苗を選べばいいの?」「葉っぱが元気なものかな?」
アドバイザー農家さんに教えてもらおう
参加者の疑問に、アドバイザー農家の萩原重治さんが答えてくれました。
「基本は太くて長くてしっかりしたものがいいです。でもね、苗も人間と一緒です。でっかいのも小さいのもいるけれど、それも個性。みんなしっかり育つから大丈夫!」
愛情込めて丁寧に育てていけば、きっとおいしいサツマイモが育つんですね!
出来上がった小高い畝の真ん中に、自分が選んだ苗を植えていきます。
苗付けの完了です! おいしく育ちますように♪
よ~く見ると、それぞれの畝に個性がでていますね。
農作業は楽しい!
参加者に今日の感想を聞いてみると、
「出来上がった風景をみると、嬉しくて充実感がありますね!」
「色んな方々と知り合えて、みんなで一緒に作業するという経験は珍しいことなので楽しかったです」
皆さん、とってもいい笑顔で答えていただきました。
今後もこの取り組みを通じて、大人も子供も農業体験を楽しみながら、地域環境の保全について学んでいくそうです。
市民の皆様も、この農業公園の運営にそれぞれの想いをもって参加されていることが分かりました。
踏み踏み♪堆肥作り
堆肥作りには、子供達にも協力してもらいました。
作付けのみならず、土づくりに必要な栄養は何が適してるか?そんな農作業の奥深さも学んでいきます。
次回は、9月頃つるがえしとワークショップを予定しています。
(Y.A)