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季節の花々が彩る農園:連光寺・萩原弘さん

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花の苗を生産する数少ない農家さん

多摩市の美しい里山風景が残る連光寺。

今回は、多摩丘陵の雄大な自然の中にある萩原弘さんの農園にお邪魔しました。

萩原弘さんは、多摩市で花の苗を生産する数少ない農家さんです。

元々、造園業の仕事と兼業されていましたが、8年前に会社を辞め専業農家になりました。

他の農家さんと違って、野菜だけではなく花の生産ができるのは強みだと感じているそうです。

さっそく圃場にある色とりどりの花々を見せてもらいました。

年間で生産されている花の種類は、30~40種類。

春はポットの苗、夏は切り花と野菜、秋は冬野菜を中心に、冬は梅などの枝ものを出荷されています。

こちらは、バラのように可憐な姿をした葉牡丹。

十分に寒くならないと色がぼやけて鮮やかに出ないそうです。

園内に咲き誇るパンジーとヴィオラは、10月から春まで。

その他、金魚草、カスミソウ、ラベンダー、ラナンキュラスetc…

一度聞いただけでは、とても覚えられませんでした~汗

萩原さんが一番好きな花は何か聞いてみると?

「育てやすい花であれば、みんな好きだね」と笑って答えてくれました。

野菜もいろいろ育てています!

農園では、花だけなく季節ごとにいろいろな農作物が育てられています。

おや?畑の奥に長―いはしごを発見!一体何のために置いてあるのでしょうか?

答えは、ウリ科の植物「はやとうり」を取るためでした!

日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、東南アジア系住民の方々に人気があるそうです。どんな風に調理されるのか気になりますね!

例年、11月で収穫が終了するそうですが、猛暑のため12月の取材日にもまだ実がついていました。

「うちの畑のブロッコリーは、全部同じような見た目だけど、芽が出てくるのが早いものと遅いものと二種類あるんですよ」

種によって成長のスピードが違うことを利用して、一度に収穫せず時期をずらして出荷できるように工夫されているそうです。

こちらは普通の形の青首大根ですが、丸い形の大根も栽培されているそうです。

「丸い形の大根は、おでん用。煮ると甘くなっておいしいよ」

冬には欠かせない野菜ですね!

冬の風物詩のひとつ「本ゆず」の木を見せてもらいました。

写真に納まらないほど高いー!

ロング剪定ばさみを使って収穫しているそうです。

「風味の良いゆずの皮は、すりがねで卸して冷凍しておけば、いつでも色んな料理に使えますよ」と、保存アイデアを教えていただきました♪

これからの目標

約40年続く、多摩市の人気イベント「せいせき朝顔市」を運営する多摩市農業園芸部の部長でもある萩原さんですが、年々、農業従事者の高齢化のため担い手が少なくなっていることに危機感を覚えているとおっしゃいます。

「これからの目標は、次の世代にも多摩の農業をつなげていきたいと考えています。

そのために、若い農業者の方々がより気軽に販売できるような環境を作っていき、少しでも生産する農家さんの負担が軽減されるといいですね。」

そう穏やかに語ってくださいました。

萩原さんの花と野菜は、関戸の「グリーンショップ多摩」と永山の「多摩市&長野県富士見町 共同アンテナショップ Ponte」で販売されています。

(情報は記事作成当時のもの。販売場所・品目等は変更となる可能性があります。ご注意ください。)

(Y.A.)

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