今年も7月6日(土)~7日(日)で「せいせき朝顔市」が開催されます!
(去年の朝顔市の様子はこちら↓)
せいせき朝顔市で販売される朝顔は、多摩市の農家の方々が、4月下旬頃から約2か月半かけて栽培します。
栽培期間中、東京都南多摩農業改良普及センターとJA東京みなみ多摩支店の職員による巡回指導が3回行われます。
今回は、第1回目の巡回指導の様子を取材しました。
朝顔の鉢がズラリ!
今年の朝顔市に朝顔を出品するのは、6軒の農家の方々です。
高齢化のため朝顔を生産する農家はだんだん減ってきているということです。
1軒目の巡回先は、濱田眞治さんのビニールハウス。
濱田さんは第1回目の朝顔市から朝顔を出品しており、栽培歴42年という大ベテランです!
ハウスの中には、朝顔の鉢がズラリと並んでいました。
JA東京みなみ多摩支店の鈴木さんと一緒に、肥料、害虫、土中の水分量などを確認しながら、生育状況をしっかりと見ていきます。
葉の裏側を丁寧にチェックしているのは、南多摩農業改良普及センターの本橋さん。
「今年の5月は例年より雨が多く、空気中の湿度が高くなり、病気が出やすくなってきています。
必要に応じて適量の薬剤を使用するなど、しっかり管理してくださいね」とアドバイスをしていました。
二軒目に訪れたのは、相澤孝一さんのハウスです。
水のやりすぎで鉢が重くなっていないか?鉢を持ち上げてチェックします。
「鉢は地面にベタ置きせず、コンテナを入れて浮かすなど、なるべく空間を作って風通しをよくしてくださいね」とアドバイス。
風通しが悪く、暑いと、生育過程でさまざまなリスクを生じてしまうようです。
風通しのよい環境づくりが、元気な朝顔を育てるコツなんですね!
珍しい品種にも挑戦
こちらは、連光寺の萩原重治さんのビニールハウスの様子。
天井が高い広々とした空間に、朝顔がいきいきと育っていました。
『桔梗咲きあさがお』という品種にチャレンジしている萩原重治さん。
小輪で桔梗の花のような星形のかわいらしい花が咲くそうです。
とっても楽しみですね!
次は、花作りのベテラン農家、萩原弘さん。
「順調に育っていますね」という鈴木さんに、「今年は成長がちょっと早いかな。これから急に暑くなることもあるから、風通しに気をつけなくちゃね」と萩原弘さん。
こちらの圃場では定番品種の他にも、希少品種の「団十郎」という朝顔が育てられています。栽培本数は10鉢程です。
「たくさんの品種の朝顔を育てるのは大変じゃないですか?」と聞いてみると、
「お客様のニーズに応えたいから、なるべく色々な種類を出品したいんです」と笑顔で答えてくださいました。
ハウスの中はもう暑い!
一ノ宮の太田茂さんの圃場を訪れたのは、午前11時すぎ。
ハウス内はかなり暑くなっていて、なにもしなくても首元にじんわり汗をかいてきました。
「どんなところに気を付ければいいかな?」
「高温で乾燥するとダニが出てくるので、病気が広がらないよう気を付けてくださいね」
暑さ対策や今後の生育方法について、入念に確認されていました。
6軒目の巡回先、一ノ宮の小暮和幸さんのハウスで、栽培状況を確認し、第1回目の巡回は終了!
ビニールハウスの中は5月でも蒸し風呂のような暑さでした~。
栽培農家のみなさんは、高温と水の管理などに苦労しつつも、一鉢ずつ丹念に世話をされていました。
今回の巡回で、同じ朝顔栽培でも農家それぞれに個性があり、種類も豊富な奥深い朝顔の世界を垣間見ることができました。
次回はどのように成長しているのでしょうか?2回目の巡回も楽しみです!
(Y.A)