これが出てくると春!
春に旬を迎える菜花「のらぼう菜」。
くせがなく幅広いレシピで使える、春の食卓に欠かせないお野菜です。
今回は、多摩市でとっても美味しいのらぼう菜を作っている農家さんがいる!ということで、ワクワクしながら取材に向かいました。
春の明るい陽射しに照らされた畑は、緑色の葉がきらきらと輝いていました。
やってきたのは、多摩市関戸の大松さんご夫婦の畑。
大松さんののらぼう菜は近所でも評判がよく、「早く味わいたい!」と入荷前から市内直売所に問い合わせがくるそうです。
畑を見学!
さっそく大松さんにのらぼう菜の畑をみせていただくことに♪
「のらぼう菜は、花芽を摘んでも脇芽がつぎつぎと出てくる生命力が強い野菜です。
自慢じゃないけど、うちのはやわらかいですよ」
茎の下から30センチほどのところを手でポキっと折って、茎の様子を見せてくださいました。太さも程よく、葉は繊細なフリルのようでツヤツヤしています!
大松さんに勧められて、私も収穫を体験してみることに♪
茎をつまみ少し力を入れて押すだけで、植物の持つみずみずしさが感じられました。
見た目より柔らかい茎は、生のままでも食べられそうです。
(ちょっとだけ茎をかじってみました笑 ほんとうにえぐみがなく柔らかい!)
おいしさの秘密は?
お二人に栽培方法をお伺いしました。
「のらぼう菜といっても、産地によっても品種の違いがあります。
関東地方では昔から西多摩地方やあきる野市周辺で栽培されてきたそうですよ。
うちでは、20年前に埼玉に住む知り合いの方からいただいた種を使い、自家採取して育てています。」
暑い夏場のハウス内で奥様が一生懸命に育てた苗を、9月頃に畑に移し替えるそうです。
その年の雨の降水量を確認しながら、水やりの量を調整していき翌年3月頃に旬を迎えます。
まるで赤ちゃんを育てるように夫婦で力を合わせて、優しく丁寧に育まれてきたんですね!
自家採取で繋いできた、のらぼう菜の種!
こんなに新鮮で柔らかい「大松畑ののらぼう菜」を味わえると思うと、春が待ち遠しくなりますね♪
畑には他にも…
畑には他にもエンドウ豆、ニンニク、ねぎなど旬の農産物が栽培されています。
赤紫色のエンドウ豆の花。蝶が羽を休めているような可憐な姿に見とれてしまいました♪
畑の裏には竹林があり、土砂崩れ防止にも役立っているそう。
多摩丘陵地は高低差があり、粘土質のため大根など水分を多く吸収する農産物の栽培には向いてないそうです。
この土地に適している作物を作りながら、先祖代々受け継がれた農地が守られてきました。
大松さんは奥様のご実家で代々営まれてきた農業を継いで、今年で10年目。
「この周辺の農家さんに比べると私はまだまだ新米農家ですよ」と笑いながらおっしゃいます。
その横で奥様が優しく見守る姿がすてきです~♪
(Y.A)