多摩市産の銀杏、食べたことありますか?
長かった夏も終わり、めっきり秋らしくなってきました。
秋と言えば、食欲の秋!秋と聞いてみなさんはどのような食べ物を想像されるでしょうか。
茶碗蒸しや串焼き、もちろんそのまま塩につけて食べても美味しいですよね。
ただ、もうひとつ想像できるのが、あの匂い、、、地面に落ちた銀杏の果実を踏んでしまったらもう大変(笑)
今回は、秋の風物詩である銀杏を出荷している多摩市の農家さんがいると聞いて、お話しを伺ってきました。
お伺いしたのは、多摩市農家の須藤忠志さん。
300年以上、代々関戸地区で農業を営まれている須藤さん。忠志さんは14代目だそうです。
※過去のあぐりあぐりのブログも読んでみてくださいね。
http://agriagritama.jugem.jp/?eid=34
関戸の谷戸を活かした広大な畑。ここが東京?と思わず目を疑いたくなる光景です。
出荷までの作業はタイヘン!
おじゃましたときは銀杏の下処理作業中でした。
「これが取ってきたいちょうの実。いま水につけて実を柔らかくしているんだよ。匂うよ(笑)」
と、樽の中を見せて頂きました。そこにはたくさんのいちょうの実が!蓋をとるとぷーんと香ります。。。
「人間には臭いけど、この匂いが好きな蝶がいて寄ってくるよ。あとハクビシンは大好物だな。」
なるほど、なるほど。。。
「水につけた後はひたすら実をとる作業だね。」
素手で触るとかぶれるそうです。しっかりゴム手袋をつけて作業されていました。
柔らかくなった実をほぐし、となりの大きな入れ物に移し、水をたくさんかけます。
果実部分は軽いので水と一緒に流されていきます。水を流していくと、、、
見えてきました!いちょうの種子の部分。銀杏です!
さらに果実を取り除く作業を繰り返し、きれいな銀杏に仕上げていきます。
ここまできたら、あとはしっかり乾燥させて完成です!
果実部分を取るのは大変な作業ですね。小さいので一口で食べてしまう銀杏。これからはもっと感謝して食べようと思いました!
いちょうは忠志さんの代で植えたとのことで、この作業も試行錯誤しながら続けているそうです。
作業完了した銀杏を眺める須藤さんの目が優しく感じました。
「まだ木に残っているから見ていく?」
ぜひ拝見させてください!ということで畑に行かせて頂きました。
真っ青な背景の空に、緑の葉と黄色い実が映えています!
この実が落ちる前に手作業で収穫されているとのこと。
とても大切に扱われているのがよくわかりました。
これから銀杏のシーズンですが、生産者の方のことを思い出しながら、おいしく頂きたいと思います。
(J.K.)