多摩市一ノ宮地区で米作りを続けています
以前は多摩市内にもお米を作る農家さんがたくさんいたといいます。
時を経て田んぼはとても少なくなり、現在は4軒のみが稲作をしています。
今回はそのうちの1軒、多摩市一ノ宮地区の太田茂さんにお話しを伺いました。
太田家は代々続く農家。茂さんは、40代はじめに早期退職し就農。先代から米づくりの技術を引き継いでから30年間、稲作を続けられています。
多摩市のお米を使って作る「原峰のいずみ」
平成7年の食糧管理法の廃止。このころから米の売上が不安定になってしまいました。他の農家も販売先に困りました。
どうにかしないと、と考えていた矢先「多摩の米を使ってうまい酒を造ろう!」と、ある農家の提案が。
試行錯誤を経て多摩の地酒「原峰(はらみね)のいずみ」が誕生しました。
多摩市の米農家たちが栽培した米を100%使用し、福生市の石川酒造で精米され醸造されています。
爽やかな吟醸香と、米の旨みと辛味のバランスが絶妙な逸品です。
お味噌「原峰のかおり」は米も大豆も麦も多摩市産のものを使用!
地酒「原峰のいずみ」には、直径2mm以上のものだけが使用されます(一般的な食用米は約1.85mm)。
しかし、いざふるいにかけると2mm以下の酒米も多く出てしまうもの。
ただ捨てるのはもったいない、という思いから「麴に最適なこの酒米の特徴を生かした名産品ができないか」と考えたところ、今度は味噌造りに挑戦。
米農家4軒合同で「多摩市農産加工組合」を立ち上げ、加工場を設立。
2年間を費やしついに多摩の味噌「原峰のかおり」が完成しました。
米味噌、麦味噌、たっぷり麴味噌の3種類をラインナップ。市内直売所で一般向けに販売もしています。
味噌は市内の学校給食にも広く使われているそう。う、うらやましい~!
太田茂さんのお話しは、こちらでもご覧いただけます↓(外部リンクが開きます)
https://nouiku-tokyo.com/newsletter/202211/
農いく!NewsLetter「お米から名産品を作り出す!」
(N.F)